サイト分析やパフォーマンス向上のために重要なツールなので、サイトを常時 SSL 化したら設定変更は必要不可欠。
以下、覚え書き。
目次
Google Analytics の設定変更
Google Analytics にログインして、管理画面から下記の 2 箇所の URL の「 http 」部分を「 https 」に変更する。
- プロパティ設定の「 デフォルトのURL 」
- ビュー設定の「 ウェブサイトの URL 」
Google Analytics(グーグルアナリティクス)は、サイトへの訪問者の数やどこからやってきたのかなど、サイトへのアクセスに関するデータを取得することができる Google が無料提供するアクセス解析ツール。
まず、プロパティ設定の「 デフォルトのURL 」を「 https:// 」から始まる URL に変更。
1 . 管理画面のプロパティの「プロパティ設定」をクリック。
2 . 「デフォルトの URL 」を「 https:// 」から始まるURLに変更して「保存」をクリック。
次に、ビュー設定の「 ウェブサイトの URL 」を「 https:// 」から始まる URL に変更する。
1 . 管理画面のビューの「ビュー設定」をクリック。
2 . 「ウェブサイトの URL 」を「 https:// 」から始まる URL に変更して「保存」をクリック。
※「 デフォルトのURL 」「 ウェブサイトの URL 」ともに、URL の最後に「 / 」をつけないことが推奨されている。
これで、サイトを常時 SSL 化した後の Google Analytics の設定変更は完了。
Google Search Console の設定
次に、Google Search Console は、サイトを常時 SSL 化したので URL が「 https:// 」に変わり、「 https 」サイトが未確認サイトになっているので、現状のプロパティを変更するのではなく「 https 」サイトを新しいプロパティとして追加する。
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、検索トラフィックやインデックス登録状況など、サイトへのアクセス前のデータなどを取得することができる Google が無料提供するサイト解析ツール。
「 https 」サイトを新しいプロパティとして登録することによって、常時 SSL 化したサイトへのアクセスデータを取得することが出来るようになる。
サイトに新規で「https://」と「https://www.」のプロパティを追加
常時 SSL 化前に、すでに登録済みの「http://」と「http://www.」のプロパティは削除しないで残しておき、Search Console に、新規で「https://」と「https://www.」のプロパティを追加する。
1 . Search Console にログインしてトップ画面の「プロパティを追加」をクリック。
2 . テキストボックスに追加する「 https:// 」から始まる URL を入力して「追加」をクリック。
3 . 「所有権を確認します。」画面が表示されるので「おすすめの方法」の「私はロボットではありません」をチェックして「確認」をクリック。
「 https:// の所有権が確認されました。」と表示されて確認は完了。
※「 http 」サイトを登録した際に確認してあるので、HTML ファイルはアップロードする必要無し。「別の方法」で所有権を確認する場合も同様に必要無し。
同じように「 https://www. 」のプロパティも追加して、結果、下記の4つのプロパティが登録されることになる。
- http://ドメイン名(既存のサイト)
- http://www.ドメイン名(既存のサイト)
- https://ドメイン名(新規で登録するサイト)
- https://www.ドメイン名(新規で登録するサイト)
これで、プロパティの追加は完了。
「 www. 」付き・無しを統一してドメインを正規化
次に、「 www. 」無し URL と「 www. 」付きの URL を、検索エンジンのクローラーがそれぞれ別の URL だと判断して重複コンテンツだと認識してしまう可能性があるので URL を統一して正規化する設定をする。
正規化することによって、より正確なアクセスデータを取得することが出来る。
1 . 正規化するプロパティの URL をクリック。
2 . ダッシュボード画面の右上部から「サイトの設定」を選択してクリック。
3 . サイトで統一して使用するドメインを「 www.」付きか「 www.」無しのどちらか選んで「保存」をクリック。
※ Google Search Console でプロパティを追加した後届く、『 https://ssl-site.com/ の検索パフォーマンスを改善できます』というメッセージから正規化する設定をする場合は、メッセージの中の「優先するバージョンの設定」をクリックして上記の作業を行う。
これで、ドメインを統一して正規化する設定が完了。
XML サイトマップを送信
新規プロパティを登録した時点では検索エンジンにサイトがインデックスされていないので、Search Console で XML サイトマップを送信して検索エンジンに伝える。
XML サイトマップは、ウェブサイト内の各ページの URL やコンテンツの構成を記述した XML 形式で出力したファイルで、クローラーはサイトマップを参考にリンクを辿って巡回するのでインデックスを促進させる。
1 . 新規登録したサイトマップを登録するサイトの URL をクリック。
2 . ダッシュボードのクロールの「サイトマップ」をクリックすると、サイトマップ画面に「サイトマップがありません」と表示される。
3 . 「サイトマップの追加/テスト」をクリック。
4 . 「サイトマップの追加/テスト」ダイアログに「 sitemap.xml 」と入力して「サイトマップの追加/テスト」をクリック。
5 . 「アイテムを送信しました。」とメッセージが出るので「ページを更新する。」をクリック。
これで、サイトマップの送信は完了で、検索エンジンのクローラーが、新しく登録した URL をクロールするようになる。
「 Fetch as Google 」でクロールを依頼
サイトマップを送信すれば、いつか検索エンジンのクローラーがページをインデックスするけど、「 Fetch as Google 」は、通常より早くページのクロールを検索エンジンに依頼できるので、常時 SSL 化したサイトを、できるだけ早く検索エンジンがクロールするように依頼する。
1 . クロールを依頼したいプロパティの URL をクリック。
2 . PC を選択して、テキストボックスには何も入力せずに「取得」もしくは「取得してインデックス」をクリック。
3 . 下部に表示されるリクエストの結果一覧の「インデックス登録をリクエスト」をクリック。
これで、PC サイト(ページ)のクロール依頼が完了。
モバイルサイト(ページ)も、上記の方法でモバイル・スマートホンを選択して「取得」をクリック、「インデックス登録をリクエスト」をクリックしてクロール依頼をする。
これで、常時 SSL 化したサイトに通常より早くクローラーを呼び込むことできる。
Google Analytics と Search Console を関連付ける
Google analytics と Search Console の主要な設定変更は完了したので、Google analytics と Search Console を連携させる。
Google analytics と Search Console を連携させると、Google analytics で、Search Console の検索クエリなどのデータを共有できるようになる。
1 . 管理画面左側の「管理」からプロパティの「プロパティ設定」をクリック。
2 . 下部の Search Console の「Search Consoleを調整」をクリック。
3 . Search Console の設定の「編集」をクリックして、別ウインドウで「Google アナリティクスで Search Console のデータを使用する」画面を表示。
4 .「Google アナリティクスで Search Console のデータを使用する」画面の 「Search Console のサイト」の連携させたいサイトの URL にチェックを付けて「保存」をクリック。
※表示しているプロパティに「このサイトは Google アナリティクス アカウントのどのウェブ プロパティにもリンクされていません。」と表示されていたら連携はしていない。
5 . 「関連付けを追加」ダイアログの「 OK 」をクリック。
6 . 別ウインドウの Search Console の設定の「完了」をクリック。
7 . 管理画面のプロパティの「プロパティ設定」を「保存」して関連付けが完了。
「 Google Analytics 」や「 Google Search Console 」などの外部ツールの設定変更まで終わったら、サイトの常時 SSl 化作業は完了。
サイトの 常時 SSL 化は、手間のかかる作業が多いけど、常時 SSL 化によるメリットは多いので、常時 SSL 化できるサイトは、随時、作業をしていく予定。
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