プラグインを使う方法もあるけど、ロリポップで常時 SSL 化してある WordPress サイトをサーバー移転する場合、手動でのバックアップのほうが移転作業がスムーズなので、手動でバックアップ。
以下、覚え書き。
WordPressサイトのバックアップ
WordPress サイトは、大きく分けると「サイトデータ」と「データベース」で成り立っているので、下記の 2 つのデータをバックアップする。
- データベース
( MySQL というデータベース) - サイトデータ
( WordPress 本体・画像・テーマ・プラグイン)
MySQLとは
MySQL(マイエスキューエル)は、世界中で最も利用されているオープンソースで開発されているデータベース。
PHP には MySQL に接続するための専用のコマンドが用意されているので、PHP + MySQL は PHP スクリプト内で直接 MySQL に接続できるから、その大部分が PHP で作成されていてWordPress のような Web アプリケーションの開発の際に MySQL は使われることが多い。
データベースとは、データをテーブルに蓄積した集合体のことで、データを素早く取り出すことができ、複数で利用、検索、加工することができる。
データベースのバックアップ方法
データベース管理ソフト『 phpMyAdmin 』がロリポップのサーバー上で利用できるので、エクスポート機能を使ってデータベースをバックアップする。
まずは、ロリポップのユーザー専用ページにログインして作業開始。
1 . 専用ページ画面左側「サーバーの管理・設定」から「データベース」をクリック。
2 . 「データベース」画面の「 phpMyAdmin を開く」をクリック。
3 . 「 phpMyAdmin 」のログイン画面が表示されるので「ユーザ名」「パスワード」「サーバの選択」を入力して「実行」をクリック。
※「ユーザ名」「パスワード」「サーバの選択」は「データベース」画面に表示されている内容を入力。
4 . 「 phpMyAdmin 」 が起動するので、画面左側からエクスポートするデータベースを選択する。
5 . データベースの中のテーブルが表示されるので画面下部の「すべてチェックする」にチェックを入れて画面上部タブメニューの「エクスポート」をクリック。
6 . 「データベース ” ABC0123456-euxdu7 ” からテーブルをエクスポート」画面が表示されるので、エクスポート方法の「詳細 – 可能なオプションをすべて表示」にチェックを入れてオプションを表示させる。
7 . 「生成オプション」の「追加コマンド」の「 DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する」にだけチェックを追加して「実行」をクリック。
データベースが、サーバー名の SQL ファイルでエクスポートされる。
(例)ABC0123456-euxdu7.sql
※インポート先のデータベースユーザーに新規データベースを追加する権限が無い場合、先頭の項目の「 CREATE DATABASE / USE コマンドを追加する」にチェックを入れてエクスポートするとインポートする際にエラーが発生するので注意。
これで、データベースのバックアップ作業は完了。
サイトデータのバックアップ方法
次は、サイトデータを、FTP クライアント使ってダウンロードしてバックアップする。
FTP は、File Transfer Protocol(ファイル・トランスファ・プロトコル)の略で、ネットワークでファイルの転送を行うための通信プロトコルのひとつで、FTP という通信方法を使用することで、ファイルをサーバーと PC の間などでやりとりすることができるので、Webサイトからデータをダウンロードする際や、ホームページ作成時にデータをサーバーにアップロードする際に使われる。
『 FileZilla 』や『 FFFFPT 』など色々な FTP クライアントがあるけど、今回は『 FileZilla 』を使用。
『 FileZilla 』のインストールは ⇒ こちらから
まず『 FileZilla 』を起動する。
1 . 『 FileZilla 』の画面左上の「ファイル」の「サイトマネージャ」をクリック。
2 . 登録してあれば「サイトマネージャ」の「接続」をクリックして FTP サーバーに接続する。
新規で接続する場合は「サイトマネージャ」の「新しいサイト」をクリックして、ホスト・ユーザ・パスワードを入力して接続する。
※「サイトマネージャ」に登録するホスト・ユーザ・パスワードの情報はロリポップサーバーに表示されているので確認して入力。
3 . すべてのファイルをバックアップするので、右側のサーバー領域のファイルをすべて選択して、左側のローカル領域にダウンロードする。
※接続した状態では、左側がローカル(使用 PC )の領域、右側がサーバーの領域。
これで、サイトデータのバックアップ作業は完了。
データベースとサイトデータがすべてダウンロードできたことが確認できれば、これで WordPress サイトのバックアップ完了。