先月納品した WordPress で制作したサイト宛てに、『 Mobile-first indexing enabled for ~(モバイルファーストインデックス)』の通知メールが届いた。

Google が折りに触れて告知してきたように、サイトのモバイル対応は必然になっている。

以下、『 Mobile First Index(モバイルファーストインデックス)』についての覚え書き。

Mobile First Index(モバイルファーストインデックス)とは

これまでのように PC サイトのコンテンツ内容を評価対象に検索順位やどのページを表示するのかを決定するのではなく、スマートフォンサイトのコンテンツ内容を評価対象にして検索結果の表示を行うことがモバイルファーストインデックス。

『 Mobile-first indexing enabled for ~ 』の通知は、モバイルファーストインデックスが適用されたサイトを登録している Google サーチコンソールのプロパティ宛てに届く。

Mobile First Index

Google が、順次サイトに対し通知を行っている『 Mobile-first indexing enabled for ~ 』の通知メールが届いたことで、そのサイトはすでにモバイルファーストインデックスが適応されたということになり、今後は、スマホサイトのコンテンツ、ページの内容を評価対象として検索順位が決められていく。

モバイルファーストインデックスの移行の対象になるかならないかの判断は、ページ単位ではなく、サイト単位で判断されるので、このページはモバイル向けページがインデックスされて、別のページは PC 向けページがインデックスされるというようなページごとにインデックスが区別されることはない。

Googleからの公式発表

『 Mobile First Index(モバイルファーストインデックス)』については、2016 年に、Google のゲイリー・イリェーシュ氏が話したことが世界各国で話題になり、2018 年 3 月 27 日に Google ウェブマスター向け公式ブログで、正式に移行を開始することが発表された。

Google ウェブマスター向け公式ブログの『 モバイルファーストインデックスを開始します 』は ⇒ こちら

モバイルファーストインデックスへ移行した背景

現在、スマートフォンなどモバイル端末からのアクセス数が年々増加していて、米国と日本を含む 10 か国でモバイル検索が PC 検索を上回ったことを、Google は 2015 年 5 月にアドワーズ公式ブログで言及している。

2015年の日本国内のインターネットの利用率

総務省の平成28年情報通信白書

参考:【 総務省|平成28年版 情報通信白書|インターネットの普及状況 】

2016 年 11 月には、世界のモバイル利用率が 50.62 %を占め、WEB が始まって以来初めて、モバイルはデスクトップの利用率を超えた。

2015 年 4 月から実装した評価基準の一つである「モバイルフレンドリー」と同様に、WEB ユーザーのモバイルでの検索ニーズに対応するために、Google はモバイルファーストインデックスへ移行した。

モバイルファーストインデックス移行後の対応

サイトがモバイルファーストインデックスのベストプラクティスに準拠しているかどうかを判断して、準拠しているサイトから順次、自動的に移行するので、通知が届いたからといって特別な対応をする必要は無い。

これまで通り AMP 、非 AMP を判断して URL を表示するし、Google は、モバイルファーストインデックスに移行することで、検索結果に変動はないと告知している。

Google の『 モバイル ファースト インデックスに関するおすすめの方法 』は ⇒ こちら

モバイルファーストインデックス移行に対応が必要なサイト

今のところ、Google の公表内容では、特別な対応をする必要が無いサイトが大多数ではあるが、対応が必要なサイトもある。

  • モバイル向けサイトが無いサイト
  • モバイル向けサイトが存在せず PC 向けページサイトのみの場合、PC 向けページサイトはモバイルフレンドリーになっていないのでマイナスの評価が行われ、モバイル向けサイトより順位が下ることになるのでサイトリニューアルの検討が必要。

  • PC 向けページサイトよりモバイル向けサイトページのコンテンツが少ないサイト
  • コスト削減等の理由で、PC 向けページサイトの全ページではなく一部のページしかモバイル向けサイトに掲載していないホームページは、モバイルファーストインデックス適用による影響を受ける可能性があるので、サイトリニューアルの検討が必要。

    レスポンシブデザインで作成されたサイトでもレイアウトの関係上、スマホページではコンテンツ内容の多くを非表示しているサイトも注意。

モバイルフレンドリーとは、モバイル(スマホ)での表示を最適化して、サイトをモバイルから快適に閲覧できるようにすること。

上記に該当しているからといって検索結果から消えるということはなさそうだけど、マイナス要素を含んだサイトであることの認識は必要。

モバイルフレンドリーであるかの確認

サイトがモバイルフレンドリー(スマホ対応)になっているかどうかは SEO において重要なポイントの一つで、Google は 2015 年 4 月より、ページがスマホ対応しているかを、モバイル検索における順位決定の要因として採用している。

Google ウェブマスター向け公式ブログの『 検索結果をもっとモバイル フレンドリーに 』は ⇒ こちら

自身のモバイルサイトが、どういう状態なのかの確認は、Google『 モバイルフレンドリーテスト 』で調べることができる。

『 モバイルフレンドリーテスト 』は ⇒ こちら

モバイルファーストインデックス移行後の疑問

これまで PC 向けページでインデックスされなかったコンテンツや、表示速度などの評価基準がモバイルファーストインデックス移行してどうなるのかという疑問点について、Google は、下記のように回答している。( Twitter での質疑応答から抜粋)

Q PCページの場合は、アコーディオンの中のような(初期状態で隠れている)コンテンツは重要度が下がったりインデックスされなかったりする。モバイルでも同じか?
A いいや。モバイルファーストの世界では、UXのために隠しているコンテンツは完全に評価される。
Q モバイル向けページでコンテンツを省略しているとしたら、悪影響が出るか?
A そのコンテンツがページにないのであれば、(そのコンテンツに関連することで)上位表示することはかなり難しくなるだろう。
Q (別URL構成の場合の)rel=”canonical” と rel=”alternate” を入れ替える必要はないのか?
A 必要ない。もし入れ替えさせるとしたら何十年もかかるだろうから、(Google 側で)賢く処理しようと思う。
Q AMPページに設置するrel=”canonical”も、PC向けページに向けたままでいいのか?
A そのままで大丈夫。
Q PC 向けページはまったくランキング要因ではなくなるのか?
A 確かなことを言うには早すぎる。が、モバイルファーストの世界ではPCページの価値はずっと低くなる。どのくらい低くなるかは言えない。
Q ページの表示速度がさらに重要なランキング要因になるか?
A 表示速度に関しては、どうするのがいいかまだ検討している最中。なかなか難しい問題。

最後の Q & A の、検討中だったページの表示速度については、Google から 2018 年 7 月より「ページの読み込み速度をモバイル検索の要素として使用する」と公式発表された。

PageSpeedInsights

「ページの読み込み速度をモバイル検索の要素として使用する」という Google の公式発表により、ページの表示速度は、モバイルフレンドリーとしての評価対象になり、サイト表示の高速化は必要不可欠になった。

Google ウェブマスター向け公式ブログの『 ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します 』は ⇒ こちら

自身のサイトの表示スピードがどれぐらいなのかの確認は、Google『 PageSpeedInsights 』で調べることができる。

『 PageSpeedInsights 』は ⇒ こちら

時間の経過とともに、モバイル向けサイトへのニーズがさらに拡がることは間違いないので、今回のアップデートは現状のモバイル向けサイトを精査して改善する良いタイミングではある。

しかしながら、とりあえずサイトをモバイル対応にしたからといって検索順位が上がるかというと、そんなに簡単なことではない。

モバイル対応にすることも含めて良いコンテンツを作っていくことが必要。